仁義なき戦い(1973年・東映)
今は昔、麻雀をしながら「わしゃ芋かも知れんが、旅の風下に立ったことは一遍もねえんで。」と「仁義なき戦い」風のセリフを吐いて成りきる影響されやすい筆者です。
アウトローの世界とは無縁ですが、実際はどんなもんだろうと興味もあり後輩がシリーズ全話を持っていたので借りたのがコレ。
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あらすじ
敗戦直後の広島県呉市。闇市の食堂でレコードを聞いていた広能昌三のもとへ、友人が怪我をして駆け込んでくる。刀を振り回している暴漢に襲われたと言い、山守組へ連絡を頼まれた広能は事務所におもむき大勢で現場にかけつける。そこで広能は暴漢を射殺するが、逮捕され刑務所に収監される。そこで土居組若衆頭の若杉寛と知り合い義兄弟になる。まもなく保釈され山守組組員になったが、市議選に絡んで土居組と山守組は敵対するようになる。自ら土居組組長暗殺を引き受け成功させるが、逮捕され刑務所で服役する。
その間、呉では土居組は壊滅し山守組は大組織になるが、若衆頭の坂井鉄也一派と幹部の新開宇市一派が対立し衝突する。新開宇市一派が壊滅し坂井鉄也一派が勝利するが、そこへ講和条約の恩赦で仮釈放された広能昌三が戻ってくる。さっそく組長の山守義雄が接近し、反逆の意を表す坂井鉄也暗殺を頼み込む。しかし偶然出会った坂井にそれを知らせ和解を説くが、坂井はその夜自分を亡き者にしようとした山守宅に乗り込み引退を迫る。そして反対派の幹部の矢野修司も暗殺する。それを広能は旅先で槙原政吉から電話で知らされ呼び出されるがそこには山守がいた。責められ再び協力を迫られるが両方を非難して縁を切る。しかし、けじめをつけるために単身、坂井の元へ乗り込むが待ちかまえていた子分たちに取り押さえられてしまう。車に乗せられ本心では弱気になっている坂井の告白を聞き解放されるが、その後坂井は殺されてしまった。広能は大規模な坂井の葬儀に平服姿で式場を訪れるが、敵対した山守たちによって営まれていることへの坂井の無念さを代弁するかのように、銃を供物に向かって乱射する。
感想など
これは単なる斬った張ったヤクザ映画でなく、組織が発展していく中で、どのような形で課題が発生していくのか、それは暴力組織、非暴力組織でもあまり変わらない気がする。
組織の中で人はどう立ち回るべきか。
筆者は「仁義なき戦い」五部作で学んだと言っても過言ではない。
映画化するにあたり多少の脚色は加えられていると思うが、時代が変わっても史実をもとにした人間ドラマは色褪せないなー。
菅原文太さんのご冥福をお祈りします。
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