バブル時代の頃、何かカタカナを並べることがクリエィティブな仕事をしていると錯覚した筆者です。

新卒で入社したのが警備会社だった為、カタカナ語の縁が薄かったが、IT業界に転職してカタカナ語のオンパレード。

基本全て造語だと思いこんでいてなかなか覚えられなかったのが、ある時「ただ英単語を言っているだけ」と気づき英和辞書で調べるとほとんど大学受験の英単語だったのでそこから一気に覚えられた。

世間では英語の語感が近くて使っているのか「カタカナで話す俺って仕事出来るでしょ!」と自己陶酔したいのかはわからないけれどもビジネス界では比較的共通語となっているようなので「カッコつけている」と斜に構えず『「英単語」言っているだけでしょ』と生温かい目で相手と会話できたらまた楽しいのではないかと参考に記してみた。

アグリー(agree)・・・同意、承諾

筆者も比較的使う言葉。発音を間違えると「ugly(醜い・見苦しい)と言う意味になるので外人に話しかけるのは注意。

konystyle読者には機会がないと思うが「結婚して(get married)」に対する返答は「agree」でなく「I guess」である。

アサイン(assign)・・・割当、手配

渡辺喜美さんが使ってブームになった気がするが、筆者的には『今回の「議題」は? 』で話した方が会議の厳粛を保てるような気がする。

「レジュメ」と混同しがち。

アセット(asset)・・・資産、財産

意味通り「資産、財産」で使われることが多いが、広義で「うちのアセット(スタッフ)」と言う使い方も見受けられる。

「リソース」とは使い方が違う

アテンド(attend)・・・同行、世話、接待

人材派遣で多用する言葉、筆者的には「アシスタント一人つけます」の方がわかりやすい気がする。

相手より目下の役割になるので社内で「上司の○○部長をアテンドします」とか言わないように注意。

エビデンス(evidence)・・・証拠、根拠

仕事で産業廃棄物処理をするときに多用した言葉。「証拠」と言うより語感がライトな感じが良いのだろうか?

コミット(commit)・・・約束、公約、義務、責任

痩身を売りにしている某会社のCMで使われているが、ビジネス界では「絶対約束を果たします」と強い決意を求められる言葉。

「筆者君、コミット?。」と言われるとプレッシャーでテンション下がる。

コンセンサス(consensus)・・・一致、合意

「agree」と違って複数の合意を得る事。「同意」を「合意」と混合されて使用している感もある筆者の上司。細かい話だからどっちでもいいか。

コンバージョン(conversion)・・・最終成果

ECサイトは訪問から会員登録や購買に至ったのを「コンバージョン」と呼ぶ。

筆者も一時期、コンバージョンの分析に拘った時期もあったなと述懐。

シナジー(synergy)・・・相乗効果

訴求要素が不足してる時、期待薄な効果を盛り上げる言葉。

筆者も企画書作成でネタが薄い時に無理やり記載。

スキーム(scheme)・・・枠組み

JVみたいに共同体で仕事するのに使う言葉なのか。共同参画の見積もりとかで比較的出てきた言葉だが、ぼんやりとしか理解できてないので筆者が使う事はほぼない。

ストラテジー(strategy)・・・戦略

ゲームでは多用するのか、筆者は使った事も会話に出てきた記憶もない。誤用であっても「計画」と「作戦」でいいやん。

デフォルト(default)・・・初期値、規定値

IT業界で働きだしてからとりあえず困ったら「再起動」 と同じく多用語の一つ。

「設定デフォルトに戻して」経済用語ではとんでもない単語らしいがITでは日常茶飯事。

バッファ(buffer)・・・衝撃を和らげる装置、コンピュータでデータを一時的に記憶する場所。

IT業界では多用。筆者的には「逃げ場所」「のりしろ」と言う意味で使う事が多い。

バジェット(badjet)・・・予算

「予算」は「予算」。筆者の周りでわざわざ「バジェット」と使う人をみたことはない。

フィックス(fix)・・・固定、終結

多種だが、「決定」の意味で一番使われている。

筆者イメージ的には「釘を打つ」感じで「これで決まり、変更はなし」と言われた気がしてやっと作業を進められるとホッとする単語。

フェーズ(phase)・・・局面、位相

ギターエフェクターの種類にフェーザー(phaser)と言う機種があり馴染みもあるのだが「スピーカーがくるくる回る」みたいなイメージで「局面」と言う言葉にピンときていない。

筆者は「フェーズ1」より「第1ピリオド」を良く使う。

ブラッシュアップ(brushup)・・・みがきあげること

リニューアルと違い、そのもの自体は劣化していないが「更なる進化」の時に使うのかと思う。

なので、大概は「リニューアル」だったりする。

プライオリティ(priority)・・・優先順位

「プライオリティの高い順に・・・」の方がわかりやすいのか?「優先順位を決めて・・・」と日本語で言ってもどちらでもいいよね。

ペンディング(pending)・・・保留

筆者の経験上「様子見」と言われると再燃する。「ペンディング」は忘れていいよ。の事が多い。

ベクトル(vector)・・・方向性、目指す視点

筆者、数学はさっぱりなのでベクトルを使う事も少ない。

その為、良く理解できていないが「ベクトルを合わせる」と言われたら「視点」だけでなく「線」も同じじゃないといけないのか?

マスト(must)・・・必要、欠かせない

冒頭に書いたカタカナが造語と思いこんだ理由がコレである。雑誌などの見出しによくある「マストアイテム」

筆者は最初「mast」と思い「帆船の先?ピンからキリのピンってこと?フラッグシップ?」など脳内駆け巡ったわけである。

マター(matter)・・・担当

これはちょっと意訳っぽいけど、「誰の担当でやってるねん」って話。なぜわざわざ「マター」を使うのかは不明。

メソッド(method)・・・方法、方式

筆者「方法で」と言う単語を使うと使い古された感を持たれるとき、あたかも新しい方法のように錯覚してもらうのに「メソッド」と言う言葉を使う。

リソース(resource)・・・資金、人材など

IT業界では多用。昔は「リソース不足でパソコンが固まる」事が多かったので言葉をしっくり使える人も多い気がする。

「アセット」と混合しないように。

レジュメ(resume)・・・要約、概要

「アジェンダ」が項目「レジュメ」は内容で覚えたら良い気がする。

ロジック(logic)・・・論理

これは、改めて説明せずとも「理論」でもあるが「理屈」で認知されていると思う。


上記で世の中で頻度の高いカタカナ用語の半分は理解できたのではないだろうか。

ただし筆者中学時代より英語も劣等生だったため、もしかしたら微妙なニュアンスが違うかも知れません。

上司、同僚に会話のネタついでに確認してみて下さい。