今は昔、京橋駅(大阪)に大阪人にはなじみの洋菓子屋「ヒロタ」があった。

当時「ヒロタ」「タカラブネ」「パルナス」と言えば、大阪庶民のお土産の定番。

お出かけなどした際に折角だからケーキでも買って帰ろうと言う事になり、筆者は子どもだったので当然苺ショートケーキなどを食べたいわけだが母親の好みでだいたい「ブランデーケーキ」になった。

3cm四方の銀紙で包まれた四角いそのケーキはブランデー液がしっかり染み込まれたのかかなりしっとり。

幼少の頃はほのかな洋酒味も受け入れられなくて手を付ける事はほとんどなかったのだが、20歳頃不意に食したくなったものの既に廃版となっていた。

無いとわかれば、逆に欲しくなる天邪鬼。

記憶違いかも知れないしっとり感に出会いたくて、そのような雰囲気のあるブランデーケーキがあれば、まずは購入してみるのであるが未だ満足するものには出会えてない。

そのような中で、比較的おすすめのブランデーケーキはコレ。
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四角くなくてもいいじゃない。

「ヒロタ」のブランデーケーキにはフルーツなどは混入されていなかったように思うが、それはこの際問題ではない。

いかにしっとり。「じゅん、じゅわー」な感じを醸し出しているか。

そのような意味では、もう少し重くてもいいのだかパサパサタイプの軽さではない。

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フルーツも比較的多いようだ。

全体が十分湿っている感触とほのかに洋酒の香り。

ヒロタのそれでないにしても、ストレートティとピッタリ相性が良い。

洋酒に抵抗が無いフルーツケーキ好きには一度食して欲しい一品だ。

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