筆者並の駄洒落?「華麗なる食卓」(ふなつ一輝)
今は昔、親に晩御飯何が良い?と聞かれると100%「カレー」と答えていましたが、大概かなうことなく、なぜ聞くのだろうと不満だった筆者です。
娘から突然「中古を大人買いして」と頼まれたのですが、筆者絶版以外を中古本で購入するのに抵抗があるため「kindle版でいいやん」と全巻そろえるも、娘いわく本は実物を所有できて本らしく途中で読むのをやめてしまい、代わりに筆者がのめり込んだのがコレ。
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あらすじ
「近代亜細亜料理紀行」の著者である佐久間鋭司を探すため、兄弟子である曽根崎総一郎の店である「ガネーシャ」を探していた高円寺マキト。彼は「黄花楼」などの店を転々としながら、ホームレスさながらの状態で3ヶ月彷徨っていたところを、総一郎の娘の曽根崎結維に干からびた状態の所を救われ、ようやくガネーシャに辿り着いた。
しかしそこには総一郎の姿は無く、店も閑古鳥の鳴いている状態であった。
そこでマキトは恩返しのため、ガネーシャの再建に協力することとなる。
大手老舗料理屋・翠蓮によるガネーシャの買収工作や、店舗の焼失、結維に好意を持つかつての知人ライアンの挑戦などにより、マキトと結維は何度も危機に陥るが、そのたびに絆を深めていく。
マキトは料理人としていろんな悩みや問題を抱えた客にカレーを食べさせ、本人の力になったりカレーを通して気付かせたりと、人間ドラマ的なエピソードも展開する。
感想など
おぼろげに題名は見たことある感じがしていたのですが、20代で漫画雑誌を購入しなくなったのでwikipediaにて確認してみると、
カレー及びカレーに関する料理(サラダやインド料理など)を題材にした料理・グルメ漫画で、作中に登場した料理のレシピ(簡易アレンジ版もあり)が付いているのが特徴。世界初カレー漫画らしいです。
細かい設定(主人公と彼女の恋愛模様)もそれなりに楽しめるのですが、本書がカレー全般について(レシピ・スパイスetc)さりげなく描かれておりカレーに対する探究心が深まりました。
残念なのが最終巻。青年雑誌故、読者層は求めているのでしょうが終わりがただのエロ漫画みたいで筆者としてはこの巻買わなくてよかったのちゃうかなと思うほど。(逆に思春期の少年にはおすすめ)
カレーの好きな方は一読あれ。
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